「扇棚田」は産山村役場から９kmほど離れた阿蘇外輪の草原に孤立しており、近くには民家も畑もありません。美しい扇型の棚田に数本の樹木が配され、晴れた日には日本百名山の３つ（阿蘇山、九重山、祖母山）を見渡すことができます。田植えの時期には水田に映る逆さ九重山が見られることもあります。特徴的な美しい形状と大きなスケール感を有している棚田で、全国的にも絶景として知られています。
 
棚田の最上部は放牧地となっており、牛たちがゆったりと草を喰んでいます。棚田の管理は、地域住民が中山間地域等直接支払制度による「山吹集落協定」を結び、「草原、棚田、水源、農道を整備して伝統文化の継承」を行っています。次世代に受け継いでいきたい美しい風景です。

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