黒船来航の翌年（1854年）、用水がないために稲作ができなかった白糸台地の民を救うために、惣庄屋・布田保之助らによって日本最大級の石造りアーチ水路橋「通潤橋」（国の重要文化財）が建設されました。総延長117kmの通潤用水は網の目のように白糸台地の水田（約100ha）を潤し、現在に至るまで住民の農業と生活を支えています。「通潤用水と白糸台地の棚田景観」は2008年～2010年にかけて、国の重要文化的景観に選定されました。

白糸台地は起伏に富んだ地形で、多彩な棚田景観を見ることができます。また通潤橋周辺の棚田景観も多くの観光客の目を楽しませてくれます。なお、通潤橋は2016年の熊本地震や2018年の豪雨被害によって破損しましたが、補修工事が進められ2020年、放水が再開されました。

起伏に富んだ地形と棚田

通潤橋と棚田

周辺施設

周辺には農業用水を分ける施設「小笹円形分水」や「五老ケ滝」などもあり、多彩な楽しみ方ができます。また、通潤橋に隣接する道の駅「通潤橋」では棚田米などの特産品を購入できたり、食事もできます。

アクセス情報

ルート
白糸台地の棚田へは熊本市内から高速を使って車で１時間。道の駅「通潤橋」から５分程度です。もっとも眺めのよい地点に「通潤用水と白糸台地」についての解説ボードがあります。道幅の広い箇所も多くありますが、地元の迷惑にならぬようご注意ください。

駐車場・トイレ
棚田付近に駐車場・トイレはありません。道の駅「通潤橋」をご利用されるのがよいでしょう。